← 用語集:データ・KPI

OTSUMU KNOWLEDGE

BIツールとは?できること・選び方と導入の注意点

BIツールとは、社内外のさまざまなデータを集めて集計・可視化し、意思決定に役立つ形で見られるようにするソフトウェアです。できること、代表的な製品のタイプ、選び方と導入でつまずく点を解説します。

BIツールとは

BIツールとは、販売管理、会計、顧客管理、アクセス解析など、社内外に散らばったデータを集めて集計・分析し、グラフや表、ダッシュボードの形で分かりやすく見せることで、経営や現場の意思決定を支援するソフトウェアのことです。

平たく言えば「Excel で毎月手作業で作っていた集計表やグラフを、データから自動で作り、いつでも最新の状態で見られるようにする道具」です。数字を集める手間を減らし、数字を見て考える時間を増やすことが、BI ツールを使う最大の目的です。

BI は Business Intelligence(ビジネスインテリジェンス)の略で、企業が持つデータを分析し、経営判断に活かす取り組み全般を指します。BI ツールはそれを実現するための道具です。Looker Studio、Tableau、Power BI などが代表的な製品として知られています。

できることと主な機能

BI ツールの主な機能は次のとおりです。

機能内容使い方の例
データ接続データベース、スプレッドシート、クラウドサービスとつなぐ販売管理と広告のデータを一か所で見る
データの加工結合、集計、計算項目の作成売上と広告費から獲得単価を計算する
可視化グラフ、表、地図などで表示する月別・地域別の売上推移をグラフにする
ダッシュボード複数のグラフを一画面にまとめる経営会議用の主要 KPI 画面を作る
絞り込み・掘り下げ期間や部署で切り替え、詳細に掘り下げる売上が落ちた地域の店舗別内訳を見る
共有・配信閲覧権限の設定、定期的なメール配信毎週月曜に部門長へレポートを送る

製品のタイプ

BI ツールは、大きく次のようなタイプに分けて考えると選びやすくなります。

  • 手軽に始められる無料・低価格のもの:小規模なダッシュボードや、特定のサービスのデータを可視化する用途に向く。
  • 表計算ソフトや業務ソフトとの親和性が高いもの:既に使っている業務環境と組み合わせやすい。
  • 高度な分析や大量データに強いもの:分析担当者が深く掘り下げる用途に向く。

具体的な機能や料金体系は製品ごとに異なり、頻繁に更新されるため、導入時には各社の最新情報を確認してください。

実務での使い方・具体例

BI ツールを導入する手順の一例です。

  1. 誰が、どの会議や業務で、何を判断するために数字を見るのかを決める。
  2. その判断に必要な指標と、指標の定義を決める。
  3. 指標の元になるデータがどこにあるか、どの形で取り出せるかを確認する。
  4. データを BI ツールにつなぎ、まずは一つの画面を作って実際の会議で使ってみる。
  5. 使われ方を見ながら、指標や画面を改善する。

架空の例として、複数の店舗を持つ小売業の会社で、毎週の会議の前に担当者が各店舗の売上を POS から書き出し、Excel で集計・グラフ化するのに半日かかっていたとします。BI ツールで POS のデータに接続し、店舗別・商品カテゴリ別の売上推移を自動で表示する画面を作ったところ、集計作業はなくなり、会議では「なぜこの店舗の売上が落ちたか」の議論に時間を使えるようになりました。

導入でつまずきやすいのは、ツールの操作よりもデータの準備です。データがシステムごとにばらばらの形式だったり、同じ顧客や商品が別の名前で登録されていたりすると、正しい集計ができません。複数のシステムのデータを使う場合は、データを整えて一か所に集める仕組み(データウェアハウスなど)を先に検討することもあります。

よくある誤解と注意点

  • ツールを入れればデータ活用が進む、ではない:誰が何を判断するために見るのかが決まっていないと、作った画面は見られなくなります。
  • 指標を詰め込みすぎる:一画面に多くのグラフを並べると、何を見ればよいか分からなくなります。目的ごとに画面を分け、主要な数字は数個に絞ります。
  • 指標の定義がそろっていない:「売上」が税込か税抜か、返品を含むかで数字は変わります。定義を文書化し、画面にも明記します。
  • データの更新が止まる:手作業でデータを差し替える運用だと、更新が滞りがちです。自動で更新される仕組みにします。

関連用語

Otsumuに相談できること

BI ツールの導入は、製品選びよりも、何を判断するための数字か、その数字のデータをどう集めるかの設計で成否が決まります。Otsumu はKPI改善コンサルティングで、見るべき指標の設計から BI ツールの選定、運用の仕組みづくりまでを支援します。既製のツールで足りない場合はダッシュボード開発として、目的に合わせた画面の開発にも対応します。

まずは30分の無料相談で、現在の集計や会議の状況をお聞かせください。

執筆:Otsumu株式会社 / 編集日 2026.10.01

あわせて読む

次の一手を、一緒に。

事業の検証から開発・運用まで、現在の段階に合わせて支援します。

事業について相談する ↗
FROM KNOWLEDGE TO ACTION

知識を、次の一手へ。

30分の無料診断で、次の一手を整理する ↗