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肖像権とは?意味・仕組みと使い方

肖像権とは、自分の姿(顔や容姿)を、承諾なく撮影されたり、公表されたりしない利益を守る、人格的な権利として認められている考え方です。仕組みと使い方、注意点を整理します。

肖像権とは

肖像権とは、自分の姿(顔や容姿)を、承諾なく撮影されたり、公表されたりしない利益を守る、人格的な権利として認められている考え方です。写真に写った人が、自分の顔が勝手に使われないよう主張できる権利のことです。写真を撮った人が持つ著作権とは別の権利なので、写真の著作者が許可しても、写っている人の了承が必要な場合があります。 肖像権は、法律に明確な条文があるわけではなく、裁判例を通じて認められてきた権利です。判断は、撮影や公表の状況を踏まえて、個別に行われます。

仕組み・ポイント

主な要素を整理すると次のとおりです。

項目内容
守られる内容承諾なく撮影・公表されないという人格的な利益
判断の観点撮影の場所や目的、公表の方法、本人が特定できるか、不利益の程度など
写真の著作権との違い撮影者の著作権と、被写体の肖像に関する権利は別
事業での注意従業員、顧客、通行人などの写り込みにも配慮が必要

事業では、イベントの写真、採用の紹介、サービスの利用シーンなど、人が写り込む場面が多くあります。公開する前に、写っている人の同意や、特定されない加工の要否を確認する習慣が大切です。

判断のポイント

  • 写っている人の同意を、記録として残しているか。
  • 公開した後の削除の依頼に対応する手順があるか。
  • 撮影の場で、方針を告知しているか。

実務での使い方・具体例

自社のサービスの紹介ページに、イベントで撮影した写真を載せたい場面を想定します。写っている人が参加者や従業員の場合は、事前に利用の目的を伝えて同意を得て、同意の記録を残します。イベントの案内に、撮影と公開の方針を明記しておく方法もあります。同意が得られない人が写っている写真は、使用しない、あるいは特定できない加工をします。

進め方の例

  1. 写真に写っている人の範囲と、公開の目的を確認する。
  2. 同意を得て、記録を残す。
  3. 同意がない場合は、使わないか、特定できない加工を行う。

同意の取り方や範囲は、状況によって変わります。公開した後に本人から削除を求められた場合の対応手順も、あらかじめ決めておくと、迅速に対応できます。

採用広報や社員紹介の写真は、退職後の扱いも含めて決めておくとトラブルを避けられます。入社時や撮影時に、公開の範囲と期間、退職後の取り下げの方針を説明し、書面で確認する運用が望ましいです。

また、顔が特定できなくても、服装や背景から本人が分かる場合があります。加工をした場合でも、本人が特定され得るかを意識して、公開の可否を判断する姿勢が必要です。

よくある誤解と注意点

  • 撮影者の許可だけで、写っている人の権利が解決するわけではありません。
  • 公開の場所で撮影した写真でも、無断で広告に使うことは問題になり得ます。
  • 同意の範囲を超えた使い方は、問題になる可能性があります。
  • 個別の判断は事案によるため、専門家に確認してください。
  • 法令・制度や運用は改正で変わります。実際の判断や手続きの前に、最新情報を公的機関や弁理士・弁護士などの専門家で確認してください。費用、期限、要件などの具体的な内容は、必ず公式の案内に当たってください。

関連用語

Otsumuに相談できること

写真や映像の取り扱いは、運用のルール化で多くのリスクを減らせます。Otsumuでは、素材の収集と公開の流れを整理し、確認の手順づくりをお手伝いできます。 新規事業の進め方全体の整理は新規事業・事業戦略のサポートで扱っています。

状況を聞いたうえで論点だけ整理したい場合は、30分の無料相談をご利用ください。個別の権利判断や手続きは、必要に応じて弁理士・弁護士など専門家と進める前提でご相談いただけます。

執筆:Otsumu株式会社 / 編集日 2026.10.04

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