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構造化出力(JSONモード)とは?意味・仕組みと使い方

構造化出力(JSONモード)とは、生成AIの出力を、JSONなどあらかじめ決めた形式に沿わせる機能や手法です。仕組み、システム開発での使いどころ、設計時の注意点を具体例とともに解説します。

構造化出力(JSONモード)とは

構造化出力とは、生成AIの出力を、自由な文章ではなく、JSONなどのあらかじめ決めた形式と項目に沿わせて出力させる機能や手法のことです。

平易に言えば、「AIに、決められた記入欄のある用紙に答えを書かせること」です。通常の生成AIは自由な文章で答えるため、人が読むには便利でも、プログラムが結果を取り出して使うには不向きです。構造化出力を使うと、「顧客名」「金額」「期日」のように項目が決まった形でデータを受け取れるため、そのままシステムに登録したり、次の処理に渡したりできます。

JSON(JavaScript Object Notation)は、項目名と値を組にして表すデータ形式で、システム間のデータのやり取りで広く使われています。生成AIのAPIでは、出力をJSONに限定する設定が「JSONモード」と呼ばれ、さらに項目や型まで指定できる機能が「構造化出力(Structured Output)」と呼ばれることが一般的です。

仕組み・ポイント

構造化出力を実現する方法には、いくつかの段階があります。

方法内容確実さ
プロンプトでの指示「次の形式のJSONで答えて」と指示し、例を示す形式が崩れることがある
JSONモードAPIの設定で、出力を正しいJSONに限定するJSONにはなるが、項目が欠けることがある
スキーマ指定項目名、型、必須かどうかを定義した設計図(スキーマ)を渡す定義どおりの形式で出力されやすい

スキーマでは、たとえば次のような内容を定義します。

  • 項目の名前(例:customer_name、amount、due_date)
  • 項目の型(文字列、数値、真偽値、一覧など)
  • 必須の項目かどうか
  • 選べる値の範囲(例:分類は「返品」「配送」「支払い」のいずれか)

ただし、形式が正しいことと、中身が正しいことは別です。スキーマどおりの形で出力されても、読み取った金額が間違っている可能性は残ります。そのため、受け取った値をシステム側で検証する処理と組み合わせるのが基本です。

実務での使い方・具体例

ある会社が、取引先から届く注文メールを読み取り、受注管理システムに登録する仕組みを作るとします(架空の例)。メールの書き方は取引先ごとにばらばらです。そこで、生成AIに次のような流れで処理させました。

  1. メール本文を生成AIに渡し、取引先名、商品名、数量、希望納期を指定したスキーマで出力させる
  2. 読み取れなかった項目は空欄にし、推測で埋めないよう指示する
  3. システム側で、数量が正の整数か、納期が過去の日付になっていないか、商品名がマスタに存在するかを検証する
  4. 検証を通ったものは登録待ちの一覧に入れ、担当者が確認して確定する
  5. 検証で問題が見つかったものは、理由と一緒に担当者の確認待ちに回す

構造化出力は、このほかにも次のような場面で使われます。

  • 問い合わせの分類結果を、決められた選択肢から返させる
  • 議事録から決定事項、担当者、期限を抜き出して一覧にする
  • AIエージェントが次に呼び出す機能と、その引数を決める
  • 評価用のAIに、点数と理由を決まった形で返させる

よくある誤解と注意点

形式が正しければ内容も正しい、わけではありません。 構造化出力が保証するのは形式です。値の妥当性は、マスタとの照合や範囲のチェックなど、システム側で確かめる必要があります。

項目を細かくしすぎないことです。 項目が多く複雑なスキーマほど、AIが正しく埋めるのは難しくなります。本当に必要な項目に絞り、処理を分けることも検討しましょう。

「分からない」を表せるようにしておきましょう。 空欄や「不明」を許さない設計にすると、AIが推測で値を埋めてしまいます。読み取れない場合の表し方をスキーマに含めておくことが大切です。

対応状況はモデルやサービスによって異なります。 スキーマ指定に対応しているか、指定できる型に制約があるかは、利用するAPIの最新の資料で確認してください。

関連用語

Otsumuに相談できること

構造化出力は、生成AIを「読むための道具」から「業務システムの部品」に変えるための重要な機能です。Otsumuでは、AIが読み取った結果を検証し、人の確認を経てシステムに登録するまでの流れを設計し、生成AIシステム開発として構築しています。既存システムとのデータ連携が必要な場合はAPI連携開発もご相談いただけます。

メールや書類からの転記作業を減らしたい段階でもご相談ください。30分の無料相談でお気軽にお声がけください。

執筆:Otsumu株式会社 / 編集日 2026.10.01

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