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Make(旧Integromat)とは?意味・仕組みと使い方

Make(旧Integromat)とは、複数のWebサービスを視覚的なフロー図でつなぎ、分岐や繰り返しを含む自動化をノーコードで組めるiPaaSです。仕組みとZapierとの違い、運用の注意点を解説します。

Make(旧Integromat)とは

Makeとは、さまざまなWebサービスをつなぎ、データの受け渡しや一連の処理をノーコードで自動化できるクラウドサービスです。平易に言えば「処理の流れを図として画面上に描き、その図の通りにアプリ同士を動かせる道具」で、iPaaSの一つに分類されます。

以前は Integromat(インテグロマット)という名前で提供されており、名称変更後も「旧Integromat」と併記されることがよくあります。古い解説記事やコミュニティの投稿ではIntegromatの名前のまま説明されていることがあるため、調べ物をするときは両方の名前で検索すると情報を見つけやすくなります。

仕組み・ポイント

Makeでは、一つの自動化を「シナリオ」と呼び、その中に「モジュール」と呼ばれる部品を丸いアイコンとして並べ、線でつないで処理の流れを作ります。

要素役割
シナリオ一つの自動化の単位。実行スケジュールや有効・無効を管理する
モジュール各サービスの操作(取得、作成、更新、検索など)を表す部品
ルーター条件によって処理を複数の経路に分ける
イテレーター/アグリゲーター複数件のデータを1件ずつ処理する、またはまとめ直す
エラーハンドラー失敗したときの代替処理や再実行を定義する

特徴は、分岐や繰り返し、エラー時の処理を図の上で細かく組み立てられる点です。たとえば「注文データを1件ずつ取り出し、金額で経路を分け、在庫が足りない場合だけ担当者に通知する」といった処理も、線とアイコンの配置で表現できます。処理の途中でどんなデータが流れたかを実行履歴で一つずつ確認できるため、うまく動かないときの原因も追いやすくなっています。

料金は、処理の実行量に応じたプラン制が基本です。ただし数え方やプランの内容は改定されることがあるため、最新の公式情報で確認してください。

実務での使い方・具体例

ネットショップを運営する会社を想定します。毎朝、ECの管理画面から前日の注文を取得し、表計算に集計し、商品ごとの在庫数を在庫管理表に反映し、在庫が一定数を下回った商品だけを仕入れ担当のチャットに通知する、という流れをシナリオとして組むことができます。

Zapierと比べると、一本道の簡単な連携は Zapier の方が素早く作れることが多く、分岐や複数件の処理を含む複雑な連携は Make の方が組みやすい、と整理されることが多いです。ただし、どちらが向くかは連携先のコネクタの有無、処理量、社内で誰が保守するかによって変わります。両者の比較はZapierとMakeの選び方で詳しく扱っています。

導入を進めるときは、次の順番で小さく始めると失敗しにくくなります。

  1. 対象業務の現在の手順を書き出し、どのデータがどこからどこへ移るかを整理する
  2. 一つのシナリオで扱う範囲を狭く決め、まずは通知など影響の小さい処理から作る
  3. テストデータで動かし、実行履歴で各モジュールの入出力を確認する
  4. エラーハンドラーと失敗時の通知先を設定してから本番で有効化する

よくある誤解と注意点

「図で見えるから誰でも保守できる」と思われがちですが、シナリオが大きくなると、図そのものが複雑になって作成者以外には読み解けなくなります。一つのシナリオに詰め込みすぎず、目的ごとに分ける、モジュールに分かりやすい名前やメモを付けるといった工夫が必要です。

また、データを1件ずつ処理する設計にすると、件数が増えたときに実行量が一気に増え、利用料や処理時間が想定を超えることがあります。大量データを定期的に扱う業務では、実行量の見積もりと、本格的なデータパイプラインや開発による連携との比較をしておくと安心です。

さらに、連携先サービスの認証が切れたり仕様が変わったりすると、シナリオは止まります。止まったことに気づける通知の仕組みと、止まっている間に手作業でどう代替するかを、あらかじめ決めておきましょう。

加えて、シナリオの中でAPIキーやパスワードを扱う場合は、接続情報を誰が管理し、担当者が替わったときにどう引き継ぐかも決めておく必要があります。接続情報が個人のアカウントに紐づいたままだと、退職と同時に複数のシナリオが一斉に止まることがあります。

関連用語

  • iPaaS:Makeが属するクラウド型の連携基盤の総称
  • Zapier:手軽な設定が特徴の代表的な自動化サービス
  • Webhook:外部のイベントをきっかけにシナリオを起動する仕組み
  • データパイプライン:大量データを継続的に流し込む仕組み
  • 市民開発:現場がノーコードで仕組みを作る取り組み

Otsumuに相談できること

Makeは表現力が高い分、シナリオが増えると全体の把握や保守が難しくなります。Otsumuの自社サービス運用の自動化コンサルティングでは、既存シナリオの棚卸しや設計の見直し、ノーコードで続けるかAPI連携開発に移すかの判断を一緒に行います。

まずは現在の自動化の状況と困りごとを伺うところから始められます。30分の無料相談をご利用ください。

執筆:Otsumu株式会社 / 編集日 2026.10.01

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