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デスクリサーチとは?意味・仕組みと使い方

デスクリサーチとは、既存の統計や公開資料を調べる活動です。数字の年次・定義・対象を控え、資料では分からず面談でしか確かめられない問いを切り分けるために使います。実務での注意点も整理します。

デスクリサーチとは

デスクリサーチとは、すでに公開されている統計、報告書、記事、企業の公開情報などを机の上で調べる調査です。新たに顧客へ聞き取りを行う前に、市場や業界の全体像をつかむために使われます。

「デスク」は机のことで、現場に出ずに資料を調べる性格からそう呼ばれます。既存の情報を使うため、二次データを扱う調査と位置づけられます。

デスクリサーチの進め方と情報の扱い方

進め方は次のとおりです。

  1. 調べたい問いを決める:何が分かれば判断が変わるかを先に書きます。
  2. 情報源の種類を選ぶ:公的な統計、業界団体の資料、企業の公開資料、学術的な文献など。
  3. 出典と条件を記録する:発行主体、年次、定義、対象範囲を必ずメモします。
  4. 複数の情報源を突き合わせる:数字が一致しない場合は、定義や調査方法の違いを確認します。
  5. 分かったことと、分からないことを分ける:資料で答えが出ない問いは、面談や観察へ回します。

情報の質は、出典の信頼性と、自分の問いとの適合で判断します。たとえば「市場」という言葉も、資料によって対象の範囲が違います。数字だけを抜き出さず、その数字が何を数えたものかを確認することが肝心です。

実務での使い方・具体例

架空の例として、高齢者向けの見守りサービスを検討するチームが、最初にデスクリサーチを行います。人口の構成の変化に関する公的な統計、関連する制度の概要、既存のサービスの公開情報を集め、対象となる人や関係者の全体像を整理します。

次に、資料から分かる範囲と分からない範囲を分けます。たとえば、家族がどんな場面で不安を感じるか、どの段階でサービスの利用を考えるかは、資料では十分に分からないかもしれません。その問いは顧客ヒアリングの質問として設計します。

デスクリサーチの結果は、年次と出典を付けたメモにして共有します。後から数字を引用するときに、条件の違いに気づけるようにするためです。

よくある誤解と注意点

デスクリサーチの落とし穴は、数字だけが独り歩きすることです。年次が古い、定義が異なる、対象が違う資料を並べると、誤った結論を導きます。

また、公開情報だけでは顧客の本音や行動の理由は分かりません。資料が多いことで調べた気になり、顧客に会う判断が遅れることも避けたい点です。

市場規模などの数値は、算出の前提で大きく変わります。資料の数字をそのまま事業計画に載せるのではなく、前提を理解したうえで、自社の対象に合わせて読み替えます。出典の信頼性も確認してください。

調べた資料は、一覧表にして出典、年次、要点、使える範囲を残します。担当が変わっても同じ根拠をたどれるようにしておくと、後の見直しや社内説明の場面で役立ちます。

公開資料を使う際は、引用や転載のルールにも配慮します。出典を明記し、資料の利用条件を確認したうえで、自社の資料には要点を自分の言葉でまとめて記載します。

最後に、調査で得た情報は、事業の判断にどう影響するのかまで書いて共有します。情報を集めるだけでなく、「だから何を確かめるか」を添えると、調査が次の行動につながります。

関連用語

Otsumuに相談できること

デスクリサーチでは、どの資料を信頼してどこまで使うかの判断が重要です。Otsumuでは、調べる問いの設計から、資料と面談の役割分担の整理まで相談できます。

新規事業の戦略づくりは新規事業戦略支援で扱っています。進め方の整理だけでも構いませんので、状況に合わせて30分の無料相談をご利用ください。

執筆:Otsumu株式会社 / 編集日 2026.10.04

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